緊急事態発生!生き残れるのか3T.(第2回) |
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なんだか強い光に包まれた後、しばし呆然とするメンバーたち。
静寂の中みわたしてみるものの、何一つ変わった様子はないようだ。
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2号
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「みんな無事ですかあ?」
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4号 |
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「無事無事、びっくりしたわー、ホンマ。」 |
3号 |
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「もぅ、あせりましたよ。ろくなことしないなぁ、まったく。この人類遺産ともいうべき大遺跡に傷つけたら弁償どころではすみませんよ。」 |
2号 |
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「で、5号殿はどこに??」 |
4号 |
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「あっこや。たおれてるでぇ〜」 |
5号は少し離れたところに倒れていた。手には例の箱をかかえたままである。 どうやら強い衝撃によって飛ばされた様子で、頭を強く打ったのか、意識はないものの怪我はしてないようだった。
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3号
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「おきてくださいよぉ〜」
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4号 |
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「あかん、すっかり気うしなってるわ。ま、ちょっとしたらおきるやろ。ん?どうしたん?2号?」 |
2号 |
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「みてください。5号の持っている箱。底から管が伸びてますよ。」 |
3号 |
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「はぁ?やっぱり宝の箱じゃないんじゃ?だからあれほど・・・・」 |
4号 |
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「掘り出したとこの穴につながってるで。なんかの制御装置かなんかみたいやな?」 |
2号 |
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「ふむふむ。古典的ですけど良くできていますよ。ここを見て下さい、上になにかがのっていたんでしょうね。それを押すとスイッチが入って起動する、ということみたいです。」 |
3号 |
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「じゃ、5号はなんか起動させちゃったってこと?」 |
4号 |
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「みたところなんも変わってないみたいやけどな。どないなんやろ?」 |
2号 |
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「きっとこの部屋はコントロール室なんですよ。てことは・・・・。」 |
3号 |
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「すると遺跡ごと、どうにかなっちゃったってこと?!」 |
一同 |
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「うわーぁぁぁぁっ!!」 |
4号 |
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「あかん、こりゃえらいこっちゃ!!」 |
彼らがいるホールの先に続いていた調査隊のケーブルが、石の扉が閉鎖されたことにより引きちぎられている。完全に閉じ込められてしまったのだ。その先にあったはずの部屋からは物音一つ聞こえない。調査隊が生きているのか、或いは全滅してしまったのかさえも今は解らなかった。
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3号
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「どうなってるの?扉は開くの?外にもどれるの?ねえ、何が一体どうなってるのぉ」
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4号 |
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「食料はあんまないんや。すぐ終わると思たからな。カロリーメイトの味噌マヨ味が20食だけや。」 |
3号 |
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「それ、おいしくないもん。もぅいやぁ。帰りたい、かえりたいよぉ〜。」 |
4号 |
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「とりあえず扉をこの前秋葉原で買うたこの武器で、どかーんとぶっとばそうや。それから考えよ。」 |
2号 |
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「貴重な食料です。大切にしないと。うーん、連絡は、・・・とれませんね。とりあえず外には出ないほうがいいと思います。我々はまだ生きてますし、とにかくこのホールだけは前と変わっていませんからね。ここなら・・・・ああ!!」 |
4号 |
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「どした??うぉ!!」 |
3号 |
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「石像の首が、首がぁ、上を向いている!!」 |
気がつかなかった。それまでは床の1点をみつめていた石像の首が、ホールのはるか天井を見上げているのだ。なにかとてつもないことが起こったのかもしれない。
誰しもが強い不安感を覚え、こみあげてくる緊張感に負けそうになるのをぐっと胸にしまいこんだ。
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2号
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「装置が起動したことによりなにかが起こったということは、どうにかすればもとに戻せるということだと思います。その方法さえわかれば・・・」
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4号 |
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「わかるんかいな?」 |
2号 |
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「それが現在のところ、さっぱり・・・。すいません。」 |
3号 |
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「もう、お終いだよぉ〜。助からないんだよ、私達!!」 |
3号の悲痛な叫びが物音一つないホールに響き渡る。
なすすべもなく一同は肩を落とすのであった。
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