●エピローグ マチェドニア・スモーク

ようやく怒涛の3ヶ月が過ぎた。
今回はバイクのような大きいものを作るわけではないからそんなに大変じゃないかも!なんて 考えは甘かった。
大きさなどは関係ない。
贈る相手のことを思ってどれだけ一生懸命作ることができるか。
当たり前のことだけれど大切なことを、今回改めて気付かされた。

参列者の皆様は、何が起こったのかいまいち理解できなかったかもしれないけれど、 香水は、いたく気に入っていただけたようで、 出口付近に展示してあるテスターで香りを確かめたり、 ファーファの人形やパネルを眺めていろいろと質問してくださったりした。

素敵な結婚式だった。
外は寒かったけれど、ココロはとても晴れていた。


数日後。

隊員とマニクラ部長は揃って新宿3丁目のバー『SMOKE』にいた。
オススメの自家製珈琲焼酎があるのだ。

心地よい疲労と年末ムード。メンバー達は、和気アイアイとグラスを重ねる。


珈琲焼酎の作り方を聞き出そうと躍起になっている5号と 肝心なところをうまくはぐらしているマスターの、絶妙なやりとりを横目に、 無事に終わったことをみんな心から喜び、 代表の幸せを願いつつ、話に花を咲かせるのだった。

2号が、そういえば…と口を開く。
「マチェドニアって、シロップをからめたフルーツの盛り合わせのことなんですって。
 色々な果物が入っている様を、色々な民族が住むマケドニアになぞって名付けられたようで  つまりイタリア版フルーツポンチってことらしいですよ。」

「あ、マチェドニアね!あハハハ、そんなの忙しすぎて調べるのすっかり忘れてたヨ」
一同は軽やかに笑った。

Special thanks to(あいうえお順)

アール・エ・パルファン/キャトル・セゾン/サクラアートスクール/マエザワ幼稚園/
マニクラ部長/都ホテル式場スタッフの皆様 /

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