●第9章 ジャイアント・ファーファ

式当日の演出。
進行役は3号、映像担当は2号、そして裏方は5号だ。
一番大切な「プレゼントを新郎新婦に渡す役」は人形劇中 撮影にかかりっきりで唯一ファーファになれなかった男、アミーゴ4号が担当する!

「普通に渡す?」
「いやいや、それはないでしょ」
「ファーファで映像撮ったんだから、式当日もファーファが渡すっていうのが筋なのでは?」
「カブリモノでも被ってさ、リアルファーファってのでどうよ?」
「うんうん。」
「ハンズにいけばあるんじゃない?」

ってわけで東急ハンズへGO!
そぅ、当日の演出用に買った“あるもの”とは、これのことだった!
だけど見つかったカブリモノはファーファとは似ても似つかない代物=シロクマッチ!
「マニクラ部長さまぁ、コレ、ファーファに改造……してくれるよネ!」

ちょっと待ったぁ! どう考えてもなるわきゃない!と思いつつもウルウルした瞳で頼んでみたら、 あら不思議?式当日までには、まごう事なきファーファのカブリモノに。
マニクラ部長、あんた神だよ、すげぇーぜ、すごすぎるッ!!4号感涙!

マジで!? だが、ここへきて衝撃的な事実が発覚!
え?予算オーバー?
「今回はそんなにかからないって誰か言ってなかったっけ?」
「い、いや、ホラ、人形とか予想外の出費で…さ。」
コマゴマとお金がかかっていることに隊員たちはようやく気が付くも、時すでに遅し。
もう引き返せるわけがない。んあー、このまま突っ走っちゃえ〜!!

いよいよ当日だよ。準備は大丈夫かなぁ・・・。