History(その5:勢い余って・・・) |
2001.07.09 |
ふうん、VFCで油温もとるんですか。いいもん、それ、セリカ嬢には付かないし。アタシはDefiにするもんねーだ。
ふむふむ、取り付けにはオイルブロックとかいうモノが要るのですな。で、そこからオイルクーラーのコアにオイルを流すわけですな。ふむふむ、即ち手間は一緒ってことね。う〜ん、アタシの性格じゃ、油温を数字で見たら即オイルクーラーが欲しくなるのは目に見えている。しかも季節は暑い盛り、きっととんでもない数字を示してくれることでしょう。よしっ、工賃節約。空冷式オイルクーラーも一緒に付けちゃえ。
当然車種別のキットは無いので、汎用キット。さて、どこのメーカーにしようかな。んー、やっぱステンメッシュはEARL'Sよね。で、決定、TRUST。ちょっと欲張ってコアは13段。しかも青いもんねー。
CRCのH氏を通して今回はディーラーではなく、某量販店に注文。お盆前には品物は入荷するとのこと。週末に車を預ける予約を取る。
最近勢いだけでパーツを選んでいるような自分。一体どうしちゃったというのだろう。ほんのひと月前まではノーマルのまま乗っていたというのに。車を持つようになっておよそ7年、いじろうなんて考えもしなかったのに。
|
|
2001.08.15 |
さて、今日は青いオイルクーラーを装着したセリカ嬢とのご対面の日。ご機嫌はいかがかしらねえ。因みにメーター類は各センサーからコントロールユニットまでと、そこからメーター本体に繋ぐハーネスまでの取り付けだったので、室内は以前と変わらず。ただ小物入れにハーネスが1本、ぴょんと顔を出しているくらい。本体が繋がっていないので温度も表示されず、ちょっとつまらない。が、これでいいのだ。メーター本体は自分でパネルを作って、センターコンソールの小物入れに綺麗に収める予定だし。
「ところでですねぇ、最近マフラーを替えたらバンパーが溶けているんですよ。ここなんですけど、溶けた樹脂がマフラーにこびりついて・・・」。「う〜ん」。指差したあたりを眺める店員のN氏。ええっ、そんな。「これですね、原因は。マフラーをぶら下げているゴム製のリングが柔らかすぎるんですよ」。確かにテールパイプは片手で簡単に上下できてしまう。「強化タイプのものに替えた方がいいですね」。ふむう、そうかあ。車高調も入れて、振動が大きくなったしなぁ。
さて、帰るじょ。ピットから車を出そうと思ったら、何を思ったかエアバッグの警告灯が煌煌と灯ったまま消えない。「あ〜の〜ぉ」?
フロントのバンパースポイラーを脱着したときにGセンサーが何やら・・・。電気信号的な何かをしたそうだが、アタシ如きには???。いいの、警告等が問題なく消えてくれれば。
|
|
2001.08.17 |
さてさて、メーターパネルを作りましょう。
少し考えた末、センターコンソールを取り外して部屋に持ち帰ることにする。あー、面倒くさいなあ、いっそハーネスを引いたときに外したままにしておいてもらえばよかったなあ。ぶつぶつ言ってないで、さあ、自分で外せ。んー、多分こんなん、板バネのついたピンが刺さっているだけでしょ。むう、内装剥がしの道具なんて持ってないよ。
仕方ない、代用品。マイナスドライバー、小さ目のヤツ。さて、ピンはどこにいるのかしら?ウェスで包んだドライバーの先で少しずつこじる。どうにか目的の部分を外して部屋に持ち帰る。
さてさて、ここからが本題。どういう形のパネルにすれば見た目も美しく、かつ作りやすいか。取り付け位置は考えるまでもなく、小物入れの中はメーターを3つ収めるので一杯一杯。よし、問題は1つ解決した。ではメーターのフェイスの仰角。小物入れのもともとの蓋の角度では上向きすぎる。その角度で問題なければ素直に蓋に穴を開けてるわい。外す前に車内で調整したら15°程度のずれ。んー?んー?布団の中で考えよう。
|
|
2001.08.18 |
やっと入荷しました、ブレーキパッド。ふんふんふ〜ん、最近は随分と足繁くディーラーに通ってるじゃない、アタシ。
取り付ける前に質問。ローターが少々レコード盤状になっているのだが、研磨してからパッドは替えた方がいいと言われたのだが。この程度なら研磨の必要は無いと言うので取り付けてもらう。待つことおよそ30分。さすがに早いわぁ。
4点式シートベルトが増えていたり、オイルクーラーが付いていたり、センターコンソールが無くなっていたり。「着々と手が入っていますねぇ」。といつものY氏。最近所長は「部長代理」と呼ばれるようになって営業所にはあまりいないのだそうだ。「でも、あのセリカ、見つかったら何を言われるか」。ついでに強化タイプのマフラーハンガーを注文する。
さて、帰るじょ。シートに座って助手席の足元に置かれたパッドの箱を何気なく見る。ん?んん〜?B-SPEC?「あ〜の〜ぉ」?注文したのはHCなんですけどぉ〜?やけに安いと思ったら・・・。ふむう、もう既に1回はブレーキ踏んでるし、返品は利かないよなあ。「この分は次の時に・・・」。
ふわあ、アタシ如き、HCはもったいない、B-SPECで充分ってことかぁ?きっとそうだわ、これは神のなされた選択なのだわ。そういうことにしておきましょう。とりあえず純正よりはましな物だし。ああ、この間といい今日といい、すんなり帰らせて・・・。
|
|
2001.08.25 |
うふふ、今日は記念すべきサーキットデビューの日。遅刻なんかしてられないわ。少し朝食に時間をかけすぎたらしく、ゲートオープンの7:00になぜか佐野S.A.を出発。飛ばす飛ばす。あとほんの少しでリミッターが利くところだったわ。むう、こっちはNAなんだから〜。
ヒーローしのいサーキット。いったい何?この坂は?坂を登った頂上にヘアピン、スポンジバリヤ目掛けて下って来いっていうの?で、ホームストレート?おお、怖い。手伝ってもらいながらテーピング完了。まあ、買ってきたビニールテープ、1本殆ど使い切ってしまったわ。
続いてはドラミ。真面目に聞いていたらとても恐ろしいことを言う。「・・・、ここは回ります」。「・・・、ここも回ります」。きゃあ、アタシもきっと回っちゃうのかしら、いや、それだけは避けねば。
初心者・レディースクラスのアタシは、まずシートベルトの締め方、適切なシートポジションを教わる。その後ペースカーについてゆっくりとコースを回る。お、お、お?第一コーナー。な、なんなの、これは。一体どこを走ればいいの?まあ、いいや。今日の課題その1、ブレーキをしっかり踏む。楽しく走りましょー。そう、もう1つ大切な課題が。沢山の人とおしゃべりして仲良くなるじょ。
日も傾きかけた頃、気味悪いくらい気持ちが醒めてきた。周りの音もとても遠くに聞こえる。ゆら〜りと車に乗り込んで、ゆるゆる〜と手を動かしてヘルメットのあご紐を締める。なんだろう、この感覚。不思議と気持ちよい。緊張のかけらも無く、無駄な力は全て抜けきったかのような。でも意識はほんの少しだけ遊離しているような。でも視界はとても広く、かつ鮮明。
恐らくあれはとてもよい自己のコンディションだったのだろう。アタシなりのベストラップはその時に出たし、そんなことよりも、いつまでも走っていられる気がした。ただ、機械は正直なもので、足元がふにゃけた感覚が出てきたところで残念、ピットイン。「ラインも随分良くなってきたよ」。やたっ!
片付けも終わってそろそろお帰りモード。「折角だからZZT並べて写真を撮ろう」。白、白・赤・緑、銀、紺、赤。5台並びました。いい眺め♪
|
|
2001.09.15 |
夜、一緒に食事をした後K君を送ってゆく。「じゃあね」。到着したのはPM11:00頃。ふうむ、まだ早いな。寝坊したから眠くも無いし。さあて、どこか走りに行こうかなあ。そう顔に書いてあったらしい、「どこか行くつもりでしょ」。ばれてるし〜。だってここから奥多摩なんて近いんだもの。「少し待っててくれたら準備してくるけど」。
2台で走りに行くなんて、初めてじゃないかしら?少し間をとって後ろをついて行く。吉野街道に入って暫く、辺りはすっかりお山の景色。前を行くシルバーのワゴン、元気良く加速、負けるなセリカ嬢。踏め踏め〜。が、この日の奥多摩にはつり目が嫌いな何かがいたらしい。がんっ!ばきっ!
やっちゃった、左サイド。その瞬間自分の右足がどう動いたのか思い出せないのだが、セリカ嬢はコーナーのイン側のガードレールとキスをする。ガードレールの上の反射鏡に打ちのめされたドアミラーの鏡は砕け散った。後で言われた、「そういう時は止まりなよ」。でもアタシは走り続けた。
奥多摩湖畔の駐車場に着いて、恐る恐る覗き見る。前を走っていて少しも気が付かなかったらしい。「ああ〜あぁ」。アタシも「ああ〜あぁ」。こんなに傷が大きかったなんて。ダメージ大き過ぎ。
|
|
[ Previous ]
[ Back ]
[ Next ]
|