自己完結する椅子。本来スケベ椅子という名で世間一般的知名度は極めて低いがお世話になってる人はなっているという椅子としての機能以上の効果をもつこのモノを、普遍的なイスそのものに戻す、あるいは効果を制限するという行為で本来の意味を引き出すという芸術的改造を施したとそとそ隊のターニングポイントとなりうる作品。また凹型の椅子部分が女性を、凸型のクッションが男性を暗示しており、それが重なることで本来の効果を制限しているにもかかわらずSEXを連想させるという、エロスの否定からの肯定をも表現している。ふたつの世界を共存させており、それゆえに自己完結する椅子と呼ばれる。