1923年9月1日午前11時58分44秒。激震が、関東の街を襲った。推定マグニチュード7.9。震源地に近い小田原市では家屋の8割以上が倒壊したのをはじめ、被害は関東6県、静岡・長野、さらに山梨まで及び、都市化が進んだ東京、横浜の被害が特に凄まじかった。2号の実家も例外ではなく、家屋は全壊、新天地を求めてアメリカ移住を決意する。これが後々2号の運命を大きく変えようとはこの時誰も気が付くはずがなかった。